そもそも仮想通貨ってどうやってできたの?と思う方も沢山いるでしょう。ざっと10年の歴史を紹介していきましょう!
目次(CONTENTS)
ビットコイン誕生!?
謎の人物サトシ・ナカモト
2008年10月31日 謎の人物サトシ・ナカモトがインターネット上に、「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System(ビットコインP2P電子マネーシステム)」という論文を発表。論文の中で、極めて単純な仕組み・ブロックチェーンを用いた仮想通貨の試みでは失敗していた、攻撃耐性のある二重消費防止を実現しました。
日本人か外国人なのか?一人か複数なのか?女性か男性なのか?それすらもわからない正体不明の人物なのです。2010年中頃に他の開発者に開発を引き継ぐとともに、インターネット上から姿を消しました。
その論文を元に、あらゆる人たちが力を合わせ開発をし2009.1月にビットコインが誕生しました。一説によると、およそ1000万ビットコイン所有していて正体がバレると課税される危険があるから名乗り出ることがでなかった?!とあります。
実用スタート!
仮想通貨=法定通貨 ???
2009年10月に初めて仮想通貨と法定通貨の交換レートができます。何を元に計算したかというと、ビットコイン(BTC)の新規発行や取引処理を行う為の電気代で換算して出されたものと言われています。
それが当時いくらだったでしょう?
5.050BTC=5.02ドル
当時のBTCの価格は、1BTCに対して1円以下だったのです!
(1BTC=約0.1円)
当時はそんなに価値が低いものだったんじゃな、、、
初めての買い物は・・・
初めてのBTCでの売買が行われたのはアメリカです。さあ、何が買われたと思いますか??
なんと ピザ二枚 です!
アメリカのプログラマーがビットコインフォーラムという掲示板で「ビットコインとピザを交換しませんか?」と投稿したところ、応じたイギリス人の方がピザとBTCの引き換えをしたのでした。
ピザ二枚=1万BTC
(1BTC=約0.2円)
が当時の価格ですが、今の時価で言うと50億を超えると言われています!もはや高級なピザどころの話では無いですね。笑
『ビットコイン・ピザ・デー』として知られています。
マウントゴックス事件
仮想通貨取引所マウントゴックス
2014年2月、仮想通貨取引所マウントゴックスからハッキングにより顧客分の75万BTCと自社の10万BTC、購入用の預かり金の約28億円が消失・・・
当時でいうと約470億円と言われています。
これにより、マウントゴックスが大打撃を受け、仮想通貨自体の世間からのイメージも怪しいものや詐欺という悪いものになってしまいました。
結果どうなったの?
内部による犯行か?ということで、2015.8月にはマウントゴックス社のCEOであるマルク・カルプレス容疑者が逮捕されることになります。
しかし、2017年7月 関与していると思われるロシア人の男が捕まります。真相はいまだにわからないままです。
運営していたマウントゴックスは破産手続きを進めていたところ、保有していたビットコインの価格が当時から上昇し債権額の約456億円を上回ったため、2018年6月に東京地裁から民事再生の手続きの開始決定を受けました。破産したわけではないのです。
その後、流出することを「GOXする」と一部で言われるようになったようです。
仮想通貨、今までの価格変動や価値
TIME誌で取り上げられる!
2011年4月アメリカのTIME誌で初めてビットコインに関する特集が組まれ、大手メディアに取り上げられたことにより初めて世間から注目を集めます!ドルや電子マネーなどの現在の通貨と比べ優れている点を説明する内容でした。それにより今まで知らなかった人や手を出してなかった人からの参加が増えることとなりました。
前年10円にも満たなかったのがこの年に初めて1,000円台を突破しました。
キプロス危機
2013年、キプロス共和国で経済危機に陥り、預金引出制限がかかります。国のユーロは経済状況によって人々の信用を失うこととなりました。そこで国に左右されないビットコインへの注目が集まります。
なんと、当時
1BTC=約1万3000円 でした。
11月にはFRB(連邦準備制度理事会)の議長がビットコインの存在を認める発言をしたことによりこの時にもビットコインの価格は上昇し、2月には当時としてはなんと初めて、、、
10万円台を超えました!!!
中国でビットコイン中止!?
2013年12月、中国でビットコインの取引が中止されました。通貨などと同等な法的地位を持っていないと判断したからというのが理由と思われています。
1BTC=約11万程が、6万程に下がってしまいました。
最近でも規制が厳しく、取り締まりが行われているようじゃ。
マウントゴックス事件で暴落!?
先ほども読んだと思いますが、このマウントゴックス事件で仮想通貨の知名度が上がると共に信用も失うという大きな出来事でありました。
1BTC=5万まで暴落してしまいました。
最低の時は、1万円台にもなったと言われています。
ビットコインでの決済!
2016年、レンタル事業を手がける大手のDMM.comにおいてビットコイン決済の受付を開始。その他にも、ビットコインが決済に活用されることが増加しました。
また、ビットコイン決済を導入したので有名なお店がビックカメラです。
日本で最高額!!!
その後、日本ではビットコイン取引量が急増しました。
なんと2017年12月には、
1BTC=約200万
を記録しました。
法律ができる・・?
2017年4月、仮想通貨を日本で初めて法律に明記した「改正資金決済法等」が施行されます。投資家保護の為、マネーロンダリングなどの犯罪防止の為に制定されました。法が作られるというのは大きな進展の一つでもあります。
10月には金融庁が仮想通貨の取引所を運営する企業を登録制にすると発表。法律が制定されることで安心感が増し、徐々に参加者が増えて行くことになります。
12月には、ビットフライヤーの取引所のCMなどもテレビで流れるようになり国民に情報も伝わるようになりました。ビットコインの価格の高騰に繋がっています。有名なCMといえばこちらの出川哲朗さんが出演しているCMです。
coincheckのCMなのですが、コインチェック事件が起きてからは放送も止められてしまいました。
コインチェック事件!?
2018年1月、仮想通貨取引所のCoincheckがハッキング被害に合いました。被害額約580億円と言われています。このブログでもオススメしている老舗の仮想通貨取引所ですが一時は大変だったのです。大量のNEMが流出しました。
BTCも影響を受け、
1BT=約126万 から 1BTC=約113万
になってしまいました。
当時のセキュリティに問題があったと言われています。
問題発生から約1カ月半後の3月12日、NEMを保有していたユーザーへの補償が行われ補償はNEMではなく、日本円で振り込まれました。26万人を対象にした補償額は約463億円でしたが全て自己資金でまかなわれたそうです。
コインチェックは金融庁によって行政処分を受けたあと、マネックスに36億で買収されましたが名前は変わらずのままです。
2018年の10月にcoincheckは再開されます。
色んな事件がこれまでにあったんじゃが、全部この10年の間に起こったことなんじゃな。
ビットコインは夢がある?
今では、10年ほど経っている仮想通貨ですが実際に通貨として使われている場面が増えています。
投資に使われているイメージも大きいかと思いますが今後電子マネーのように当たり前に使われていくとも言われているくらいです。
また最近、中国では習近平国家主席がブロックチェーン技術を重要な技術とみなしてテクノロジー開発に取り組むべきと発言しました。このニュースを受けビットコインの相場は急上昇を見せました。
ビットコインは夢があります!ハイリターンハイリスクとも言われているこの世界ですが、今後仮想通貨が大きい存在になる可能性がでかいので今のうちにはじめてみるのはどうでしょうか。
発行上限の2100万枚にも近づいてきていますので今後がどうなるのか楽しみですね。
確かにビットコイン決済を耳にする場面が多くなってきたように感じるのう。確実に将来性のある話じゃな!
アルトコインの出来事
BITCOINの他にも、アルトコインと呼ばれるものがあり(Alternative coinの略)、2019年7月の時点で約2100種類もあると言われています。その中で有名なのは、XRP(リップル)やETH(イーサリアム)です。
「仮想通貨バブルの年」や仮想通貨元年とも呼ばれるのは2017年で、アルトコインもかなり急騰したのであります。
プラットフォーム型
アプリの開発などに利用することを目的として発行されている仮想通貨のこと。代表コインとしてETH(イーサリアム)が有名です。
中央集権型
ブロックチェーンのやり方ではなく、法定通貨と同様に管理者がいる。様々な業務がスムーズに進み、送金速度が速いです。中でもXRP(リップル)が有名で、XRPはGoogleの支援も受けているそうです。
(XRPとは・・・)
2004年にカナダのプログラマーによって開発がすすめられ、仮想通貨の中で長い歴史があるものです。現在は、グローバルに資産をやり取りできることを目標に開発されている。国際送金の課題(手数料が高い、時間がかかる)といったものを解決するため。
総発行数枚数は1000億XRPで既に発行済みです。総発行枚数を設定しているものを「デフレ通貨」と言います。
仮想通貨は中央管理者が存在しないものと言われていますが、リップル社が主に管理していることと発行されている1000億XRPのうち約半数ものリップルを保有していることがあげられている。
リスクとしては、管理者に操作されてしまうという不安です。もしもリップル社が保有しているリップルを一度に売却したら価格が暴落してしまう可能性が高いです。これに対してリップル社は2017年に5月に保有しているリップルの90 %をロックアップする(一定期間は市場に出ない)と言うことを約束しました。
リップル社は今後、非中央集権型へ向かっていく計画だそうです。
ハードフォークとは?
ハードフォークとは、簡単に言うと該当仮想通貨のルール変更のようなものです。元の通貨がフォークのように枝分かれしていく様です。
これまでのルールに従ってブロックチェーンを作る仮想通貨と、新しいルールでブロックチェーンを作る2つに分かれること。
2016年6月にETC(イーサリアムクラシック)の誕生や2017年8月にBCH(ビットコインキャッシュ)の誕生があります。
ETH(イーサリアム)→ETC(イーサリアムクラシック)
こちらETHも、ハードフォークが行われました。
きっかけは『The Dao事件』です。
The DAOは DAOのシステムを利用して行われたサービスのことで独自トークンを用いて投資者の投票をもとに投資をしていきました。こちらプラットフォーム型の仮想通貨ですね。
The DAOのシステムで問題点が指摘され、2016年6月にハッキングされ約360ETHもの資金が盗まれます。(約50億円程と言われている。)
それをきっかけにイーサリアムとイーサリアムクラシックに分裂しました。
ETH自体に問題があったわけではなく、システム自体が弱かったことに原因があります。
こちらわかりやすい動画です ▼
BTC (ビットコイン)→BCH(ビットコインキャッシュ)
2017年8月にはBTC(ビットコイン)のハードフォークがありました。
理由としては、スケーラビリティ問題によってです。
スケーラビリティは、取引量が増加することで取引の処理速度が遅延し、送金手数料も高騰してしまう問題です。それを解決しようとハードフォークしました。
結果ビットコインよりも、ブロックを大きくし容量がでかくなり取引のスピードも早くなり送金手数料も安くなりました。
こちらわかりやすい動画です ▼
ソフトフォークとは?
ソフトフォークとは、ある仮想通貨のルールを変更し、新ルールに従って取引が行われることです。いわゆるアップデートみたいなことですね。
あとがき
仮想通貨の未来
仮想通貨はFXや株式と同じく、投機対象に一つとして考えられています。イメージ的にも、ゴックス事件やコインチェック事件で悪くなってしまったと言うこともあり、信用がまだ足りていないのが現状です。
ただ、今後は決済手段として利用する人が増えていくことで未来も変わっていきます。投機対象ではなく、決済手段として仮想通貨への信用を得ていくことが大事なのです。最近では世界人口の4分の1が銀行口座を持っていないと言われていてスマホを持っている人がスマホ決済の手段として仮想通貨を利用している人が増えてきました。
日本でも、仮想通貨の取引や決済に対して日本の消費税に当たる税金に課さないといったように法が変わりつつあることは、未来が明るいと感じます。
中でもビットコインは多くの仮想通貨の場面でも取り扱われていますし、大企業もどんどん決済方法として受け入れています。 また、ビットコインは10年で1600万倍も価格を伸ばしています。成長力がとんでもないです。「ビットコインは持っているだけで儲かる!」とも言われています。
仮想通貨は送金手数料の安さだったり送金スピードが速かったりと非常に大きいメリットもあります。
課題といえば、価格の変動率が高い点です。
楽天やYahoo!などが仮想通貨交換事業に参加したことも大きいですね!
アメリカ4大企業と言われているGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)の仮想通貨への動きも注目されています。それぞれ、ユーザーが沢山います。Facebookだけでいうと約20億人ほどいます。その半数が参入してくるだけでものすごい変動があるでしょう…今後、注目です。
「仮想通貨バブル」と言われていた全盛期よりは価格が下がってしまっていますが、急落後から今現在も価格はじわじわと上がってきています。必ずまた仮想通貨バブルはくるだろう、、、と言っている人も少なくはありません。
今からでも仮想通貨に価値を見出してみてはいかがでしょうか?